全く新しい分野、薬で歯周病を治す治療のことを「歯周内科」と呼びます。
歯の病気といえば、「虫歯」と「歯周病」があげられます。
風邪は感染症です。普通の風邪ならば医師の指示に従って、薬を飲めば大抵の場合、治ってしまいます。
「虫歯」と「歯周病」も現在の歯科治療では、感染症であることがわかっています。
ではなぜ、同じ感染症でも歯周病は治らないのでしょうか。
現在行われている歯科治療は外科的なものが主になっています。より高い効果を上げるためには、歯科医師の技術が優れ、かつ患者さまの手入れが十分行われていなければなりません。
そこで、もっと簡単で効果的な治療法を求め、多くの歯科医師たちが研究を重ねた結果、薬で歯周病を治す「歯周内科」が生まれました。
大切なことは、お薬で症状は一時的に治りますが、それからが本当の治療だということを知ることです。ご自身で気をつけて歯みがきをしていても、歯周病菌は一度住み着いてしまうと、なかなかゼロにはなりません。歯周病菌がいない環境をつくることが、本当の完治への道なのです。
歯周病菌を減らすことが大事ですから、半年に一度、歯周病菌を減らすために、歯周内科に検査に訪れましょう。口腔内の検査の結果、原因菌がみつかったら、抗生物質の処方などで一気に菌を減らします。定期的にこれを繰り返すことで、歯周病だけでなく、虫歯のリスクも大幅に軽減されます。